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20190222 奄美大島旅

UPDATE : 2019.02.22

こんにちは。やっと夫が確定申告の入力作業を始めてくれたのでホッとしている写真妻です。

間に合うかどうか、それはまた別の話だ。

そろそろ春の気配ですね。いろいろざわざわしています。

ざわざわしすぎてついつい酒を飲んでしまいますが、致し方ありませんよね。うん。

 

 

さてそんなざわざわ真っ最中の先日、奄美大島へ行ってまいりました。

思い返せば咋秋、あまりの忙しさのどさくさに紛れて旅行会社のweb広告を開いてしまったのが運の尽き、いや幸せの始まり。

心と身体が求めていたんです、南の島を。青い海と太陽、白い砂浜を。

気付いた時にはもう、半年後の飛行機と宿をぽちっと手配しておりました。

 

 

そして忘れた頃にやって来た旅行当日。

降り立った南の島は。

 

 


 

雨やないかーい!

 

どういうことなの夫よ?

レジャー「だけは」晴れるんじゃなかったの??

 

青いはずの海も空もどんよりです。

 

 

 

 


 

そういえば結婚式は石垣島で挙げたけれど、そのときも確かこんな感じで海は荒れていたし、新婚旅行中もほぼずっとこんなお天気だったっけ…

忘れてました、夫にかけられた恐ろしいお天気の呪い(クライアントの皆様、いつもスミマセンうちの夫が)。

 

 

灯台もどーんより。


(笠利埼灯台)

 

 

水平線も雨で霞んで見えません。


(大山崎灯台)

 

 

頑張って雨の中、軽登山もしました。


(今井埼灯台)

 

 

 

それでもやはり、嫌が応にも旅は楽しくて。

緋寒桜も咲いてます。

島はもう、春でした。

 


 

 

今回の旅には、灯台、海、山、もろもろの採集、酒、飯、酒、酒、以外に大事な目的がありました。

それは奄美大島の各集落に点在する、カトリックの古い教会めぐり。

 

 


(瀬留教会)

 


(同 祭壇)

 

 

明治期にこの島に布教されて以来、圧政や迫害、貧困を乗り越え今に続く、それぞれの集落の人々の暮らしの中の、小さな小さな祈りの場。

 


(大笠利教会講堂)

 


(根瀬部教会)

 


(赤尾木教会と庭のガジュマルの巨樹)

 

 


(知名瀬教会)

 

 

こうして写真を撮ったりしている間にも、近くの住民が静かに入って祈りを捧げてゆくのでした。

 

 


(名瀬小宿教会)

 


(大和村教会)

 


(安木屋場教会)

 


(龍郷教会)

 

 

 

かと思えばもはやほとんど使う人もいないのか、半ば朽ちかけて緑に飲み込まれそうな教会も。

 


(佐仁教会)

 

 


(屋仁教会)

 

 

ほぼ廃屋となって、それでもそれらは集落の日常において、文字通りそのサンクチュアリティとしての役割を果たしていました。

子どもたちのバスの乗り降りの広場とか、ゲートボール場とかね。

 

 

奄美大島は沖縄本島とほぼ近い位置にありながらも、わたしたちが南国に抱きがちなイメージとは異なり、家々や集落はその抑えた色調や慎ましやかな佇まいが印象的でした。

きっとそれは雨のせいばかりではなく、長く辛い歴史を耐え、そして根付いた一途な信仰の歴史や記憶がこの島の人々の暮らしやその文化に宿っているから、なのかもしれません。

などとつらつら考えながら、雨に煙る奄美を歩きました。

 


 

 

 

 

 

さて。夜はもちろんお楽しみ、奄美の酒、黒糖焼酎です。

こればっかりは雨でも関係ありません。

むしろ雨だからこそ飲んでやる。

 

 

もうね、どこの店でも徹頭徹尾黒糖焼酎。

料理はおまかせ、選ぶのは焼酎の銘柄だけ、って店も。

 


 

でもね、これがてーげ美味しいんですよ。当然。

 


 

料理も、当然のように焼酎に合う味付けのものばかり。

 


 

 

 


 


 

わん、てーげ、さきくぃむんじゃがー!

 

というわけで三日三晩、酒がすすんですすんで仕方ありませんでした。

奄美最高。

 

 

 

 

そして三日目。

念願の太陽が!

夫の呪いをわたしが打ち破った瞬間です!

海も青い!

 


 

まだ冷たいけれど、当然裸足に。

 


 

あとはもう、時間ぎりぎりまで

 

 


 

大きいものはダメ、小さくてすごく気に入ったものだけ…と念じながら拾ってた、はず、なんですけど。

なんせここは貝拾いの聖地。

たまりません!とまりません!!

 

家に帰ってからの同定作業の難しいこと、楽しいことと言ったら!

 


 

 

 


海のものだけでなく、野山の種子たちも

 


 


 

 

時間切れで後ろ髪引かれながら島をあとにしました。

すべてが素晴らしかった、奄美大島。

また来る。かならず。

ねえ、夫よ。