ナマステ!
こんにちは、夏が終わるのが悲しくて毎日泣きくれている写真妻です。
先月、インドに行ってきました。遊びじゃありませんよ、撮影のお仕事です。えらいこっちゃ。
笹の倉舎初の海外です。珍道中必至。
今年のエイプリルフールに「そろそろ世界進出をもくろんでいる」と書いたことが何と本当になってしまいました。
なにこのソノウソホント。ドラえもんもびっくり。
行った先はインド北部、ガンジス川のほとり、聖地ヴァラナシ。
ヴァラナシと言えばガンガーで沐浴でしょ? んでおなか壊しちゃうとか言うアレでしょ??
実は普段日本にいるときからおなかの弱いわれわれ夫婦。
撮影が決まって、一番心配していたのがここでした。
腹を下した状態で撮影を完遂できるのか?いやそもそも起き上がれるのか??
友人たちにもさんざん心配され(ネタにされ)、とうとう夫は思いあまって大人用オムツを購入。
_ 人人人人人人 _
> 大人用オムツ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y  ̄
笑ってはいけません。
たとえいかなる状況下に置いてもシャッターを押し続けるという決意の表れなのです!
見よこのプロ意識!エッヘン!
結果から申しますと、残念なことに(じゃなくて幸いなことに)オムツの出番はありませんでした。
それどころか日本にいるときよりも、夫婦揃って快調、元気!カレー美味しい!
もちろん撮影も快調。
今回の撮影は、建築家の柳沢究さんの現在の研究テーマでもある、ヴァラナシにおけるヒンドゥー寺院と住居などの融合建築物をメインに行ってきました。
一般のご家庭や店舗にアポ無しで突撃し、写真を撮らせてくれという怪しい東洋人3名。
快く家の中に招き入れてくれたヴァラナシの人々は、思っていたよりずっと優しくて、笑顔が多かった。
お礼はもちろんこれで決まり。折り鶴。
(柳沢さん撮影)
重い機材を背負って、
(柳沢さん撮影)
現地の人々に怪しまれたり絡まれたり、
ときには牛に絡まれたりしながら、
(柳沢さん撮影)
入り組んだ細い路地や、
(柳沢さん撮影)
聖なるガンガーのほとりで、
たくさんの風景を撮りました。
ヴァラナシは。
それはそれはとんでもない街でした。
とんでもなくいろんな要素が混在しています。
色、音、匂い、光、闇、牛、犬、リクシャ、バイク、ヤギ、猿、うんこ、ゴミ、花、神様。生きている人、死んでいる人。
すべての感覚において、日本での日常の100倍くらいの情報量です。
そしてそれらすべてをあっさり飲み込んで、ただざぶざぶ流れているガンガー。
着いてしばらくは具合が悪くなりました。知恵熱です。
普段の生活がいかに静かで平穏で均質なものか、嫌という程思い知らされます。
だけど少しずつヴァラナシの空気に慣れてくると、不思議と頭はどんどんクリアに、ハイになっていくのです。
楽しい、楽しい。美しい。
そう、ヴァラナシは。
とんでもなく美しくて醜くて、騒々しく、果敢なく、強かで、とんでもなく聖なる街。
光が強いぶん、陰も濃い。
撮ったたくさんの写真たちが、それを物語っている気がします。
今回の写真は、いつか何らかの形で、皆さんにお見せできる機会を作りたいと思っています。
展覧会したいね、日本とヴァラナシ巡回して。書籍化もできたらいいね!
なんて、夢は広がりまくっています。
何よりも必ずまた、ヴァラナシに行きたいと、強く思っています。
旅立つ前は、こんなに好きになるなんて思いもしなかった、素晴らしい街に。
おまけ。
今回の旅のメンバー。
柳沢究さんと、ヴァラナシでずっと通訳をしてくださった超キュートなRachitaさんと。
(写真は夫が撮りました)
おまけ2。
往きのデリー空港で、ヴァラナシ行きのエアインディア便がなんの説明もなく2時間遅れ、詰め寄る人々と逆切れする係員を前に呆然とする夫。
このときはまだ、不安で一杯、だったなあ。